離れ離れになってしまったジグソー王子とパズル姫。砂の城に閉じ込められたパズル姫を助けるため、アンパンマンはジグソー王子を背中に乗せ、パズル谷に向かいます。そこでは砂男が起こした砂嵐がアンパンマンたちの行手を阻みます。しかも「さばくのたから」があると聞きつけたバイキンマンたちも邪魔をして、アンパンマンたちは大ピンチに……。
「アンパンマンのおはなしたんけん」シリーズは、やなせたかし生誕100周年を記念してフレーベル館より新装刊行された「アンパンマンぼうけん」シリーズ(全10作)に続く、ストーリー絵本シリーズ。月刊保育絵本「キンダーメルヘン」で発表されてから、いまだ市販書籍化されていなかった作品を集めたものです。こちらは全6冊中の3作目で、これからも続いて刊行されます。
やなせたかしさんはこの絵本のあとがきで、「アンパンマンの絵本のテーマはいつも『自然』を守ることです」と語っています。「私たちにとってかえがたいほど貴重な宝物は決してダイヤモンドや金ではなく、光と水と空気です」と。子どもたちはアンパンマンたちの活躍を楽しみながら、本当に大切なものは何かということも感じていくのでしょうね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
行方不明のパズル姫を助けるために、ジグソー王子と共にパズル谷にやってきたアンパンマンたち。そこで、すなおとこが起こした砂嵐に巻き込まれてしまいます。裏では「さばくのたから」を狙うばいきんまんがなにやら企んでいて…。ジグソー王子とパズル姫が起こす「さばくのたから」による奇跡とは!?
アンパンマン、3歳息子は早々に卒業してしまい、0歳娘はまだハマってない…というタイミングですが、図書館に新しく入った本だったので手に取ってみました。バイキンマンやすなおとこは、金銀などの宝を期待していたのかもしれませんが、宝は水、でした。近頃では温暖化の影響か、気候の変動から自然の大切さを感じることが多いです。やなせ先生はずっと前からそういったメッセージを発信されていたのですね。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
|