アリスと一緒に鏡のチェスの国へ トゥィードルダムとトゥィードルディー、ハンプティ・ダンプティと 有名なキャラクターが登場! 音楽たくさんでお話を盛り上げます!!
『鏡の国のアリス』は著者のルイスキャロルの代表作『不思議の国のアリス』の続編となるお話です。前作同様、キャロルの知人女性であるアリス・リデルがモデルとなっており、不思議の国を冒険したアリスが、今度は鏡の国に迷い込んでしまいます。
ある晩、アリスは暖炉の前で子猫を相手に、架空の『鏡の国』について空想を語っていました。するとアリスは本当に鏡を通り抜け、鏡の国に迷い込んでしまいます。歩いても歩いても何故かアリスの家の前に戻ってきてしまったり、迷い込むと物の名前が分からなくなってしまう『名無しの森』を彷徨ったりと、不思議な出来事が続く中でアリスはこの世界には赤の女王と白の女王が存在し、世界がチェスゲームによって構成されていることを知ります。
どこか不条理で、夢の中を彷徨っているような不思議なシーンが続きますが、鏡の国の住人である愉快なキャラクターたちが全体の雰囲気をコミカルにまとめてくれています。
続編ではありますがまったく別の世界を旅するお話なので、前作を読んだことがない方でもすんなりと物語に入り込むことができます。 その一方、帽子屋や三月うさぎといった前作の人気キャラクターが配役を変えて登場するなど、『不思議の国のアリス』ファンに向けてそっと忍ばせた隠し要素が楽しい一冊です。
<収録作品>
巻頭詩
第1章 鏡のおうち
第2章 生きた花のお庭
第3章 鏡の国の昆虫たち
第4章 トゥィードルダムとトゥィードルディー
第5章 ウールと水
第6章 ハンプティ・ダンプティ
第7章 ライオンとユニコーン
第8章 「ぼくならではの発明」
第9章 アリス女王
第10章 ゆさぶる
第11章 目をさます
第12章 どっちが夢を?
ルイス・キャロル 1832年、イギリスで生まれたルイス・キャロルは、詩や物語の分やで成功を収め、風刺が効いたユーモラスな作風で人気を集めました。 大ベストセラーとなった著書「不思議の国アリス」は現在でも世界中で多くの支持を集め、誰もが知る童話として様々な作品のモチーフに使用されています。 また、キャロルは写真家としても知られていて、「不思議の国アリス」の成立に大きく関わったアリス・リデルという女性を撮影した写真も残されています。
© 1999 山形浩生 プロジェクト杉田玄白 正式参加作品。詳細は https://genpaku.org/ を参照のこと。このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされている。
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