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夏休みの海水浴で、買ってもらったばかりの足ひれを片方なくしてしまったぼく。半分くさりながらさがしていると、片足しかない少年に出会った。少年の足元にはぼくの足ひれが……。障害のある少年とぼくとの交流をさわやかに描いた作品。
誕生日にもらった足ひれをなくしてしまった俊也。
はじめはそのことが凄くショックで、自分が沖にまで行ってしまった失敗が薄れてしまったようでした。
けれどその後で出会った良太という少年とすぐに親しくなっていく様子は、子供らしい無邪気さが感じられました。
私としては、急にどこかへ行ってしまって、知らない子と日がな一日遊んでいたら、心配で仕方ありませんが、子供ってこうやって成長していくのだろうなぁとも思います。
ラスト、足ひれを約束の証にしたシーンは、親としては勇気のいる決断だったと思いますが、子供の気持ちを汲んだ親の姿に、子供の成長も感じられました。
後味さわやかなお話でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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