元素循環化学は、SDGs の達成に寄与するものとして近年関心が増している。 本書では、元素循環の概念に基づいた研究や技術である、 「大気・水」 「人間の活動で排出される二酸化炭素」 「太陽光エネルギーを用いる光触媒」 「微生物の資化の利用」 を取り上げ、SDGsへ向けた化学からのアプローチを解説。化学が持続可能な社会のために何ができるのか、 その研究によりどのような未来を創ることが可能となるのか展望する。 また、新しい技術研究を支える社会基盤、SDGs達成にむけての行政の在り方を、 国の「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」に選定されている環境産業都市・北九州市の例を取り上げ解説する。 環境技術に興味を抱く学生や環境問題・SDGsに取組む企業・自治体に、本書は課題解決へのヒントとなる一冊である。
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