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あれは本当にあったことだろうか? 古い記憶が深い夜の片隅でよみがえる。 都会の夜を彷徨う大人たちへのオマージュ 思い出は風化せずにワインの底に沈む澱のように
(詩とメルヘン)
人は登場しないけれど、男のつぶやきだけしか語られていないけれど、確かに彼と彼女が存在する風景。
しかも長い長い夜の物語。
ロマンチックで、ポエジーがあって、とてもダンディーな空間。
これはたまりませんぞ。
黒井さんも“I’m talking to myself”と書いておられます。
子どもの心をつかむようなまあるいふんわりとした絵を描く黒井さんとは別人のようです。
この絵本を見て、なるほどと感心する子どもがいたら怖いので、あくまで大人の会話の世界の楽しむ絵本。
黒井さんかっこよすぎるぞ。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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