道に落ちていたのは、ほのかちゃんがママにあんでもらったばかりの新しいてぶくろ。げんくんは、あわてて追いかけます。公園に着いたけれど、ほのかちゃんは見当たりません。げんくんは、鉄棒を見ると、いつものくせで得意のさかあがり。
「えい!」
景色がくるんとまわると、どこからか声が聞こえてきます。♪えきからえきへ、でんしゃがはしる。か〜さ、かさかさ、かさっさ〜♪ やってきたのは、かさおばけとろくろっくび! ここは「げんくんえき」だと言うのです。
「じゃあ、ほのかちゃんえきにもいきますか?」
さあ、げんくんを乗せて、おばけでんしゃは出発です。ひのたまやがいこつも乗せて、どんどん走るおばけでんしゃ。本当に「ほのかちゃんえき」に着くのでしょうか?
ほのかちゃんのためにひた走る、げんくんの健気な姿が愛らしいこのお話。けれど、その横にいるのは、必死になって走るおばけたち。骨がくずれ、ひのたまがしおれるほどの超特急。なんておかしな光景でしょう。笑ってしまうけれど、本人たちはいたって真剣。だって、大事なてぶくろですものね。岡田よしたかさんの描くおばけたちは、やっぱり魅力的なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
げんくんが、ほのかちゃんをさがしていると、ふしぎな歌にのせておばけでんしゃがやってきます。♪えきからえきへ、でんしゃがはしる。か〜さ、かさかさ、かさっさ〜♪げんくんをのせて、おばけでんしゃがはしります。「つぎはひのたまえきで〜す」ほんとうに、ほのかちゃんえきにつくのでしょうか?
図書館の新刊で目についたので手に取りました。お友達のほのかちゃんの忘れ物を届けてあげようとするのですが、なぜが妖怪たちの列車?ごっこ?に巻き込まれてしまいます。妖怪が出てきた意味あるのかな?と疑問に思いつつ、最後はちゃんと届けられてほっとしました。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子6歳、男の子4歳、女の子1歳)
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