「科学は美しく、気高い」――社会に失望することはあっても、生涯を通じて科学の普遍性を信じつづけた女性初のノーベル賞受賞者マリー・キュリーの物語。
マリー・キュリー生誕150周年を記念してフランスにて出版された。女性初の理学博士、ソルボンヌ大学教授、ノーベル賞受賞者――その輝かしい業績のかげに隠された、妻として、母として、ひとりの人間として、精いっぱい時代を生きた女性の素顔に迫る。未公開の家族写真、フランス国立図書館・キュリー博物館所蔵の多数の貴重な資料、日記や書簡、画像を通じて見えてくるのは、こまやかな気遣いと愛情に満ちた人間性、そして社会の不正に対しては毅然とした態度で立ち向かう、普遍性を求める科学者としての信念だ。ほこりを被った過去の偉人伝から、ひとりの人間マリー・キュリーが生き生きと現代によみがえる。
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