名作絵本ライブラリー。浜田廣介の名作を美しく重厚な絵で絵本化。不思議な力を持った少年の勇気と友情が、人々に恐れられていた竜のかたくなな心をとかす物語。
先にいわさきちひろさんが絵を描いた『りゅうのめのなみだ』を読んだのですが、物語そのものも違って感じました。
こちらの方が浜田廣介のお話に忠実なのか、深みがあるように思います。
古い言いかたには、補足をつけながら書かれています。
純粋な気持ちの少年が、嫌われもののりゅうを自分の誕生日に招こうとりゅうを訪ねて出かけます。
少年の心にうたれてりゅうの流した涙。
涙が河になります…。
いわさきさんの作品には詩情があったのに対して、太田大八さんの作品には重みとスケールの大きさがあります。
同じ物語なのに、印象は大分違います。
読み比べると面白いかと思いました。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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