繊細さとダイナミックさが入りまじる保育者の専門性の発現を、言葉と理論の世界に引き込み、とらえたい。 保育者の援助は、多くは言語化されないままにある保育者の意図や子ども理解が複雑に入り組んだ中で、目の前にいる子どもに応じ、かつ、その場の個別の状況と全体の状況に応じて瞬時になされる。 そしてその瞬時のやりとりの中で、保育者は子どもの思いの多くを言葉以外の様子からも感じ取り、仮説的に行為し、さらにその仮説を修正しながら援助行為の調整を行っている。 保育者の専門性という、果てしない問いへの一研究者の挑戦。
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