ぽんたは、たぬきの子どもです。森のひろばでともだちと遊んでいると、雨がふってきました。みんなは、いそいでおうちに帰っていきますが、ぽんたはまだ、遊びたりません。しかたなくうちへ向かっていると、うしろから、「いっしょにあそぼう」と声をかけてきた子がいます。ふりむいてみると、カサをかぶった男の子。「ぼく、あめふりこぞう。雨がだいすきなんだ。あそぼうよ」ふたりは、大きなみずたまりにとびこんだり、ささぶねをつくったり、どしゃぶりの雨も気にせず遊びます。すると「ぼくもいれて」と、池の中からかっぱの子。三人は、すもうをとって、どろだらけに。でも、あめふりこぞうがじゅもんをとなえると、雨がはげしくなり、どろをおとしてくれました。三人がひとやすみしていると、「ぼくもいれて」とやってきたのは…? 『こんたのおつかい』をはじめ、いろいろな妖怪たちが登場する絵本でおなじみの田中友佳子による、雨の日が楽しくなる絵本です。
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