さるのゼフィールから、人間の国では毎年、クリスマス・イブになるとサンタクロースがおもちゃを持ってきてくれることを聞いたぞうの子供たち。さっそくぞうの国にも来てもらおうと、サンタクロースに手紙を書きましたが返事がなかなか来ません。これを知ったお父さんぞうのババールは直接サンタクロースに会って、ぞうの国にも来てもらうようお願いしようと思います。 サンタクロースを探しに出かけるババールのおともは、街で出会った小犬のデュック。お人形についていたにおいを頼りに、二人はサンタクロースが住むというプリムネストエの地を目指します。
ババールのサンタクロース探し道中のエピソードが、おとぼけあり、ユーモアありで笑いを誘います。穏やかな色合いのイラストも魅力的。それぞれの場面をコミカルに可愛らしく演出して、ババールの丸い優しさがほのぼのと描かれています。 特筆すべきは、見開きいっぱいに描かれたサンタクロースの住まいの断面図――おもちゃの倉庫があり、お人形置き場、兵隊置き場、汽車置き場、つみき置き場……とそれぞれおもちゃが違う部屋に納められているのです。えんとつがあり、エレベーターがあり、小人たちが仕事をしていて、見ごたえたっぷり。ワクワク子供心をくすぐりますね。 その後、サンタクロースはぞうの国に招かれるのですが……。お話の最後で、表紙のババールがなぜ空を飛んでいるのか納得できますよ。ババール・シリーズの中でも、夢あり、笑いありで楽しめる傑作です。 ――(ブラウンあすか)
ぞうの国にもサンタさんにきてほしい! そこでババールは、こどもたちのために、サンタクロースをさがす旅にでた。図書館でしらべたり、えらい先生にたずねたりしますが、だれもわからない。ババールがこまっていると、小犬が話しかけてきて…。ババールとサンタさんのすてきな物語。
ゾウの王様、ババールのお話です。
ゾウの国の子ども達、人間の国にいるサンタさんに自分達のところにも来てもらおうと手紙を出すけど、返事がきません。
そこで、ババールが立ち上がりました!
なんと王様が自らサンタさんに会いに出かけちゃうのです。
このフットワークの軽さが、ババールのババールらしいところですよね。
勢いよく出発したけど、なかなかホンモノのサンタさんのところにはたどり着かなくて。
いろんなハプニング満載なのが楽しいです。
どうやってサンタさんのおうちにたどり着いたか?そこも見所です。
見開きでサンタさんのおうちの見取り図が出ているのですが、いろんな部屋があって小人たちが働いていたりして。
ここは何をしている部屋かな?なんて息子とじっくり眺めて楽しみました。
さて、ババールのゾウの国にサンタさんも来てくれたのでしょうか?
それは、読んでのお楽しみ。
表紙のサンタさんの衣装を着たババールが空を飛んでいる姿の秘密も明かされますよ!
ちょっと文章が長いのですが、楽しく読める絵本です。
クリスマスの時期にお勧めです。 (あんれいさん 30代・ママ 男の子5歳)
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