アップルパイを作りましょう。でも、もしもマーケットがお休みだったら……。大急ぎで旅行の準備をして、アップルパイの材料を手に入れるために世界中を訪ねましょう。イタリアでは小麦、フランスではたまごを産んでもらうにわとり、スリランカではシナモン、イギリスではしぼりたての牛乳を提供してくれる牛を手に入れて……。まだまだ旅行は続きます。
新鮮なアップルパイの材料を求めて世界中を飛び回る女の子が主人公。船上でイタリア語の勉強をしたり、パリ行きの列車に飛び乗ったり、スリランカでは象に乗ってみたり……と、女の子の心をくすぐる旅行気分も一緒に味わえる楽しい作品です。たまごや牛乳など日持ちのしない材料は、その産みの親をそのまま連れて帰るという大胆さ。塩は海水、砂糖はサトウキビからという徹底ぶりは、見ていて小気味いいほどです。もちろん巻末には、パイの皮と具の作り方つき。見返しには世界地図が紹介され、地理+お料理が一緒に学べる賢い一冊になっています。軽やかな筆さばきの明るい水彩画は、ご機嫌なパイ作りをかわいく演出しています。 ――(ブラウンあすか)
このお話は、主人公の女の人がアップルパイを作るお話でした。でも、材料を買うお店が閉まっていて、材料を集めるために世界中を回っていました。うちの子はそれを見て、「お金かかるでしょ〜!」って言いながら笑って見ていました。 (イカリサンカクさん 20代・ママ 男の子6歳)
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