新ジャンルの提案 詩で考える――現代の「詩人」が挑戦していない領域へ 古代の生きもの、植物、昆虫、ウイルスから人間まで、貧しい人から富める人まで、海底から宇宙まで、次元を異にするあらゆるものが、違いをふまえながら「わ(環)」としてつながっているところを、自然科学、哲学、古代史、社会論を串刺しにして思索する。詩の新しいかたち
わたしは不思議に思う。タンポポに風が吹き。綿毛が飛んで行くことについて。…タンポポは、世界に風があることを、どこかで感じている。 タンポポは、世界に風が吹いていることを、どこかで記憶している。…… そもそも人文の発想は、科学思考に対しては非力なのかという思いです。世界の「わ(環)」は、本当に科学の言葉でしか捉えられないのか、もっと人文の言葉は挑戦してもいいのではないかと。(「あとがき」より)
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