自分のことがきらいで、自分の中にとじこもってばかりいるアヒルが、魚を運んでくる一羽のカモと出会い、次第に変わっていきます。ひとりぼっちのアヒルと、いつも元気なカモの心の交流を大胆な構図で描いた絵本。
4歳0ヶ月の息子に読んでやりました。空を飛べないことがコンプレックスのアヒルは孤立していきますが、それを助けてくれたのがカモ。とても気さくでざっくばらんな性格がよかったのでしょう。次第にカモにあえるのが楽しみなアヒルでしたが、なかなかカモが帰ってこないことに不安を募らせ、ついに見つけたもののもう行き絶え絶え・・・。息子となくなってしまったんだね、としんみりしていました。具体的になくなったというような表現は一切ありませんが、それをうかがわせるものはあり、なんとなくブルーになる展開ですよ。でも、それが嫌味ではなく、すんなりと受け止められるので子供でも理解できると思います。友達とは、本当の宝とは、などを考えるきっかけになるとてもいい絵本だと思いました。 (minatsuさん 40代・ママ 男の子4歳、女の子0歳)
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