民衆のヒーローとして1000年以上愛されてきた裁判官、包拯の魅力を紐解きます。宋時代、街には初めて灯がともり、庶民が火を自由に使えるようになったことで、小吃文化が産まれた時代です。後の世の人たちはその時代を懐かしみ、いつか戻りたいという願いからか、多くの物語も産まれていきました。義を重んじ、情に厚く、スジを通す反体制的な漢たちの物語として水滸伝は江戸時代の日本で大ブームになりました。しかし同時代の物語である体制側の裁判官、包拯の物語はあまり知られていません。11世紀?12世紀にかけて世界最大級の都市だった街並みを思い浮かべながら、中国の歴史上、最も清廉潔白だった裁判官のいた街、現代の開封を中國紀行CKRM的視点で紹介します。
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