フィンランドからやって来たキュートで愛らしい「ぶた」、この絵本の主人公です。 好奇心旺盛な彼女は、好きなものに囲まれて、毎日自由気ままに暮らしています。時には気分がすぐれない事だってありますが、きのこセラピーに挑戦したり、本を読んだり、宙返りしてみたり。リラックスする為の健気な努力を惜しまないその姿に、国境を越えて多くの女性が共感してしまっているようです。 「なんで悲しいの?」「なんで電話まで赤く塗ってるの?」「スズメはどこに行ったの?」・・・なんて子どもの質問攻めに合いながら読み進めていく、というのもまた楽しいですよ。知らないうちに哲学的な会話になっていたりして、ね。 更に、強烈な個性を放っているのがぶたを取り巻く友人達。それぞれが自分を大切にしながらもお互いを尊重し合うその付き合い方に、作者の愛情と優しさが感じられるのがとても心地良く、この作品の世界を広く、子どもにも大人にも伝えたいと思ってしまうのです。日本語版作字を「バムとケロ」シリーズの島田ゆかさんが担当されているのも注目ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ちょっと哲学的な「ぶた」が主人公の、北欧フィンランドの絵本。 「ぶた」の悩みや、友だちとの交流、日々の生活をちょっと不思議に描いた、色鮮やかな絵本です。
正直、三歳には早すぎました。1ページあたりに10ちかい絵と文字があり、ぶたやあなぐまたちの生活が描かれています。とてもオシャレなヨーロッパの生活や雑貨などが生き生きとかかれていて、気に入りました。でも、文字が多いので小学校入学くらいにならないと全部おとなしく聞くのは難しいのかなと思いました。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子3歳)
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