「どうして夜はねむらなくちゃいけないの。わたし、ねむくないもん」とベッドで眉をしかめる女の子。お布団にもぐりこみ、お布団のトンネルをすすんでいくと……ふわふわ、ふんわり、くもみたい。ふわふわの中を通り抜けたら、大きな白いお山があらわれます。女の子がさらにぐんぐん登っていくと……そこには、お月さまが寝ていたのでした。
白いふんわりした山は、お月さまのお布団。おひげを生やしたおじいさんのような、優しい顔のお月さまは、女の子に気づいて目を覚まし、星たちと一緒に夜空に飛び出します。「ザザザザー」「トゥリン トゥリン」
パステルで描かれた、あたたかみのある夜空の紺色。やわらかい卵色のようなお月さまの黄色。月も星も気持ちよさそうに空にいます。「ねむくないもん」という女の子を抱き、本を読んでくれるお月さまに、思わずにっこり。ねむくないけど、ねむるってあったかい。ねむるって気持ちいい……。そう思える、おやすみ前にぴったりの絵本です。親子のリラックスタイムにもどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「ねむくないもん」そういっていた女の子はおふとんにもぐりこみます。ふわふわ ふんわり おふとんとんねる。ふわふわ ふんわりくもみたい。とんねるを抜けると、お月さまが眠っていました。目をさましたお月さまが夜空の中で本をよみきかせすると……。心地よいリズムで展開されるおはなしに、パステルで丁寧に描かれたファンタジックな絵が寄り添った、おやすみ前のよみきかせにおすすめの絵本です。
図書館の新着コーナーで見つけました。
眠りたくない女の子が、お布団のトンネルを進んでいきます。するとそこに大きなお月様が現れて……。
お月さまのあかりが、明るくて優しくて、とてもきれいでした。
こんな風にお月さまに見守られながら眠ってみたいなぁと思いました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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