「しかくはときどきはずかしくて/くねくねとまるくなる」……表題詩をはじめ、独自の“宇宙”を感じるスケールの大きな詩集です。文章にリズム感があり、情景を想像しながら読むことができる詩集「詩を読もう!」の1作です。谷川俊太郎さんならではの、スケールの大きい世界がいっぱいつまっています。表題詩のほか、「あい」「へそ」「あそびにっき」「こうこくばんざい」「これはなんですか」など29作を収録しました。(小学校中学年くらいから)
下の高校生が谷川さんの詩を読んでみたいというので、いくつか探してきた1冊です。
わたしとしては10代でもとっつきやすい「詩」が載っている詩集をと、思ったのですが、この詩集は子どもにはイマイチのようでした。
わたしは
「あい」や「へそ」「がいこつ」など、とても読みやすくてストンと入ってきたのですが、
子どもいわく、(例えば「へそ」で、「最後に出てくる“あやちゃん”ってだれ?」とかいうんです。
まあ、確かに詩の中には突然出てきますが、いいじゃないですか“あやちゃん”が登場しても……。
ここに収められている詩のほとんどが、なんとなく愛しい人に向かって伝えたい言葉を形にしているような気がしました。
挿し絵は広瀬弦さんが描かれていて、表題作の「みんなやわらかい」感じがすごく伝わってくる挿し絵でした。
できたら、中学・高校生くらいの人から読んでほしいな思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)
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