「わたしの物語を書いて」と、死せる天使は言った。 文字を持たぬ辺境に生まれた青年は 世界中の書物を収めた島に幽閉される。 世界幻想文学大賞など4冠
文字を持たぬ辺境の地に生まれ、書物に没頭して育った青年は、長じて憧れの帝都へと旅立つ。だが航海の途中、病に冒された娘と出会ったことで、彼の運命は大きく変転する。あらゆる書物を収めた図書館のある島に送られた彼はそこで、書かれた言葉を奉じる人々と語られた言葉を信じる人々の戦いに巻き込まれる……デビュー作にして世界幻想文学大賞・英国幻想文学大賞など4冠、書物と物語をめぐる傑作本格ファンタジイ。
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