1911年2月20日、イギリスの大衆新聞のひとつデイリーメイル紙は、こんなコンテストを告知しました。「英国内で最高のスイートピーを栽培したアマチュア園芸家に1千ポンドの賞金を贈る」。この記事にイギリス中が大騒ぎ。ロンドンにある種子会社では20トン以上のスイートピーの種が売り切れてしまいます。 その頃、スコットランドとイングランドの国境の町スプラストンに住む若い牧師フレイザー氏はこのコンテストを知り、ひそかに応募することにしますが・・・・。 実際にあった話をもとに、当時の新聞や村人たちの証言を集めて作られた、夫婦の愛を綴った心暖まる絵本です。スイートピーの育て方もついています。
そもそも、こんなに清らかで美しく品のある話が、実話だということに感動を覚えます。
控えめなスィートピーの香りが、紙面から立ち上ってくるような気がしました。
ロマンティックという表現は、あまりにも陳腐ですが、言いようもないくらいピッタリです。
素直に泣いてしまって、涙が止められませんでした。 (べにちゃんさん 60代・その他の方 )
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