小学校以降の学習を支える力として,基本的生活習慣の確立,自己の形成,他者との協調性,自己抑制といった社会情動的スキルを乳幼児期に育むことが重要な教育課題となっている。保幼小接続の視点からを課題を整理し具体的な保育実践研究を中心に,「折り合う姿」という発達の諸相と,それに対する保育者の援助を提案する。
◆主な目次 はじめに 序章 幼児教育の効果と社会情動的スキルの指導 第1章 乳幼児期の育ちと領域「人間関係」 第1節 保育の基本と領域「人間関係」 第2節 身近な人とのかかわりのなかで育つ 第3節 仲間とのかかわりのなかで育つ 第2章 実践―自己調整力を育む― 第1節 親子の戸惑いから支える―地域の実態と保育― 第2節 保育実践研究からみえた7つの折り合う姿の発達と保育者の援助 第3節 折り合えないこととていねいに向き合う―ある子どもの育ちと保育者の援助― 第3章 育ち合う大人の人間関係を育む 第1節 葛藤を語り合い,わかち合い,支え合える場をつくる 第2節 徹底的に子どもの側に立って考える保育者を育む おわりに
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