■電気は人々の生活に欠かせない 電車を動かしたり、照明器具で周囲を明るくしたり、暖房器具や調理器具で熱源にしたりと、私たちの生活に欠かせないものが電気です。また、インターネット、スマートフォンといった通信手段も電気なしには成り立ちません。このように、現代の生活に欠かせないのが電気です。その電気の供給源として身近なものが「電池」です。乾電池のように使い切りタイプの電池を一次電池といい、充電して繰り返し使える電池を二次電池といいます。本書は、二次電池のしくみをわかりやすく解説しています。
■電池の種類 電池は、大きく分けて、化学電池、物理電池、生物電池に分類できます。 化学電池は、化学的な反応で発生するエネルギーを電気エネルギーに変えるものです。 物理電池は、太陽の光や熱を利用した太陽電池が代表的です。化学反応を伴わず、光や熱の物理的な力を電気エネルギーに変えるものです。 生物電池は、生物の機能を利用して、化学エネルギーを電気エネルギーに変換するしくみです。酵素電池や微生物電池などがあります。
■二次電池をわかりやすく 化学電池は、一次電池、二次電池、燃料電池に分けることができます。一次電池には、アルカリ乾電池などがあり、二次電池には、リチウムイオン電池があります。燃料電池は、蓄えられた燃料を使用し、電気エネルギーにお変換するシステムです。その中で、本書は、現在、もっとも注目されている二次電池にスポットあてて、わかりやすく解説しています。
■それぞれのしくみ 二次電池の中でもよく使われている、鉛蓄電池、ニッケル系二次電池、ニッケル水素電池、リチウム系電池、リチウムイオン電池のしくみを解説しています。また、今、注目されている最新の技術、全固体電池や次世代二次電池についても紹介しています。
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