よしながこうたくさんが「お父さん」をテーマに絵本を描くと・・・ なぜか舞台は銭湯に。 「お父さん、スゴイ!かっこいい!」と感じたのはどうやらその大きな背中だったようで。 そんなお父さん達の背中が沢山登場する「痛快銭湯バラエティ絵本」。 一体どんな内容なのでしょう? ぷっぺがお父さんと一緒に向かったのは50年も続く老舗の銭湯「ずうずうの湯」。 のれんをくぐると・・・初めて見るにも関わらず、そこは嬉しくなるほど懐かしい雰囲気にあふれています。「給食番長」シリーズの時と同様、実際の取材を元に建物から小物まで細かく描かれており、子ども達の目がキラキラしてくる様子が目に浮かびます。きっと何もかも新鮮に映るのではないでしょうか。 ところが中を入るとその広さにびっくり!しかも入っているのはみんな動物達なのです。 さて、動物達はどの様に銭湯を利用しているのでしょう。そして主人公のぷっぺは何という動物? とにかくどのページも見所満載の楽しい絵本なのですが、 何といっても初めての銭湯にはしゃぎまくるぷっぺやその友達と、 極楽時間を邪魔されたくない親父達のやり取りに注目です。 「にらむ」「おこる」・・・その迫力の表情といったら!「楽しかったね〜」だけで終わらせないところに作者の九州魂を感じてしまい、何とも頼もしい気分になるのです。 いい親子関係ですね。 かわらばんやお風呂マップなどのおまけも楽しめます!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
※この作品は『PaPa‘s絵本33〜パパのためのROCK’N絵本ガイド』の為に書き下ろされた作品を新たに絵本として描き直されたものです。『PaPa’s絵本33』の著者安藤哲也さんに本作品に寄せてコメントを頂きました。
「銭湯はコミュニティ。子どもが地域の大人にもまれ育つ場所だ。でも最近は銭湯が少なくなったので気軽に行けなくなっちゃいました。そんなときはこの『おふろだいすき!ぷっぺ』で楽しんじゃおう!キャストも多彩なので、パパは声色を変えて読むと臨場感アップ。また全部覚えてバスルームで子どもに聞かせれば、かなり雰囲気でること間違いなし!出たあとのビールは最高にうまいね。」 (NPOファザーリングジャパン 安藤哲也)
▼作者のよしながこうたくさんが絵本ナビ読者の方へ直筆メッセージを描いてくださいました!!
初めておふろやさんにつれてきてもらったぷっぺ。 ビリビリの電気ぶろや、つめた〜い水ぶろにびっくりぎょうてん! 友だちのじょーいくん、すみすくんたちとワイワイ盛り上がっていたところ…? 動物たちのおふろやさん「ずうずうの湯」は今日も大にぎわい!
「給食番長」で大ブレークした、絵本作家よしながこうたく氏による書き下ろし絵本の登場です!
うちの子、この絵本を1回読んでからカナリお気に入りになったようで、隅から隅までじっくりじっくり楽しんだよう。
私が読み聞かせをするころにはどこに何がいるかとか、笑いのポイントとか全部覚えてて、横からあーだこーだ説明をしてくれました。
お話だけでも面白いのですが、周りにいる登場人物の表情やしぐさ、お風呂の種類、効能、そしてカメレオンのかくれんぼ探しとか、楽しい事がたくさんあってとにかく面白い!!
こんな愉快なお風呂屋さん・・・はちょっと遠慮したいけれど、久しぶりにスーパー銭湯に行きたくなりました。 (Yuayaさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子6歳)
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