リゼットおばあさんの家に住んでいる子ねこのぴっちは、ほかのきょうだいたちとはちがうことをして遊びたいと思いました。ところが、アヒルのまねをして池で泳ごうとして、おぼれてしまいます。
初版は1954年の大ベストセラーです。私は子どもの頃に読んでずっと心に残っていました。子どもが生まれて、再び読む機会を得ました。
石井桃子さんの柔らかな口調、可愛い絵も大好きです。
こねこのぴっちが、ねこ以外のものに興味を持ち、ちょっとした冒険に出かけます。見聞を深めて、やっぱりねこが一番!と平穏な生活に戻るというおはなしです。
今の自分、今の場所よりももっといい何かが・・ぴっちの気持ちがわかるような気がして、ぴっちの冒険にどきどきし、無事に戻れてホッとする、子どもも大人もそんな人が多いのではないでしょうか。
ぴっちやねこのきょうだい達、犬のベロ、それにりぜっとおばあさんの暮らす毎日は、とっても楽しそうで憧れ、ぴっちを始めみんなの幸せを願わずにいられません。 (ぶんぶんぷんさん 40代・ママ 男の子 14歳、男の子 11歳)
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