元祖トーマス?日本で長く愛されている絵本「きかんしゃやえもん」。古くなってくず鉄にされてしまう運命だったやえもん、交通博物館に展示されることになりました。世代を超えて今でも交通博物館で人気者です。このちょっと古くて懐かしい雰囲気も魅力的です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
長いあいだ働いて年をとってしまった機関車のやえもん.くず鉄にされる運命が待っていたのですが,ある日,交通博物館の人がゆずってほしいと申しこんできました.のりものずきの子に最適な絵本.
私が小さい時に何度も読んだ本でした。
客車が「ちゃんちゃん かたかた けっとん」
と、ついていくところが大好きです。
鉄道好きの長男が幼稚園の時に買いました。
ところが何度挑戦しても
「おれは今まで いっしょうけんめい はたらいてきたんだぞ」
と、やえもんの思いが胸の底から絞り出された台詞を言うと
私の目から涙の粒が
ボボボッと飛び出してしまうので・・・
この本は「母の泣く難儀な本」という
レッテルを貼られてしまったようで・・・
阿川先生には申し訳なく・・・
いや、でも皆さんに読んで欲しい。
苦しく切ないやえもんの窯の中は
察して余りあるのです。
ちょっと昔のニッポンが舞台だけど
現代のそこここにいるおじさんおばさんの話かもしれない。
私のお父さんの話かもしれないし、
私自身の話になるかもしれない。
この本だけでもハッピーエンドでよかった。
私が古くて動きの悪いポンコツになった時
子どもたちは集まってきて一緒に遊んでくれるかなあ。 (母グマさん 40代・その他の方 男の子10歳、女の子8歳)
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