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森におき去りにされたヘンゼルとグレーテルは、お菓子の家にたどりつきました。と、そこへおばあさんが出てきて――おなじみの昔話を、たくさんの新しいさし絵とともにお届けします。
この本はワンダ・ガアグの再話版。
子供向けにアレンジしたのか、わかりやすい構成になっています。
背景にある社会や話の中身に説明が加えられているので、聞く人間には親切だと感じます。
(小さい子にはあまり関係ないかもしれませんが)。
この兄弟はお父さんの連れ子、母親は継母だということもなんとなくわかります。
先に読んだスーザン・ジェファーズ、大庭みな子版と比べると、文章が軽快です。
兄妹も低年齢に設定されているように思います。
しかし、2度目に二人が森に迷った時、二人を魔女の家にいざなった鳥は味方だったのでしょうか?
二人に助けの手を差し伸べるのですが、最初は魔女の味方だったようにも思います。
二人が帰ったとき、継母は子どもたちを思い続ける父親に愛想をつかして、家から出て行っていました。
この展開の方が、あっけなく死んでしまっていたよりわかりやすい。
読み比べると楽しさも出てくる、佐々木マキさんの訳でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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