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会員それぞれが自作の怪談を披露しあう〈怪談クラブ〉。ぞっとする話から切ない話、滑稽な話まで、多彩な怪談をご堪能ください。
『ひとりでいらっしゃい』、『うらからいらっしゃい』に続く3冊目。
今回のテーマは「乗り物」です。人力車、手漕ぎボート、エレベーター、ジェットコースター、ブルートレインなどが登場します。どうしてこれらの乗り物が怖い話につながるのでしょうか。気になりますね。
表カバーの袖には、「<怪談クラブ>へようこそ。こわい話のすきなあなたなら、きっとこのクラブが気にいるはずです。入会の条件はふたつ。その月のテーマにまつわる怪談をひとつ用意してくること。そして、ひとりでくること。毎月の第二日曜日、西戸研究室でおまちしています。つぎも、まよわずいらっしゃい。」なんて書かれていると、読まずにはいられないですよね。
特に、この本が対象としている小学中学年の頃は、怖い話や不思議な話が大好きですから、普段は読書をしない子どもでも、思わず手にとってしまうと思います。そんな子に、是非、この本を薦めてあげてください。
表紙の絵も、話の内容にあわせて、図案化されています。よく見ると、口さけ女や白い手、そして位牌までも……こうやって表紙を見るだけでもちょっと怖くなってきます。
そうはいっても、明るい雰囲気のなかで、大学生と主人公の小学生の隆司が怖い話を披露しあうという内容なので、一つの発表が終わるとホッと一息つけますから、安心して読んでください。
そして、もしこの本が気に入ったなら、ぜひ<怪談クラブ>に参加してください。でもひとりで行くんですよ…… (はしのさん 40代・パパ 男の子15歳、女の子13歳)
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