
日本の各地では、木や紙、布など身近に手に入る材料を使った郷土色豊かなおもちゃが昔から作られ、「伝統玩具」や「郷土玩具」と呼ばれています。 それらの中にはかんたんなからくりやしかけでユーモラスな動きをするものも多く、今日でも人々に親しまれています。 本書は、日本の伝統玩具にみられる「素朴なテクノロジー」を利用し、現代風にアレンジしたオリジナル工作を31種収録した、小学校中・高学年向けの工作集です。どの工作も、身近で手に入る材料で作ることができ、1〜2時間でできるものばかりです。 モデルとなった伝統玩具の紹介や、からくりの仕組みの解説もあるので、夏休みの工作はもちろんのこと、冬休みや週末のお楽しみに、友達とは一味ちがった工作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<本書の主な内容> ●第1章 おもしろい動きのからくり工作 「わんわんランチタイム」「イルカがジャンプ」「怪獣だるま」「熱演! コンサートマスター」など ●第2章 ビックリからくり工作 「伸縮カエルハンド」「変身! 飛んだり仮面」「パタパタお天気予報」など ●第3章 みんなで遊べるからくり工作 「激とう! 虫バトル」「二連はと笛」「カバのししまい」「ころころピエロ」など

ワークショップの参考にする本を捜していた時に、伝統玩具を身近な材料で作ってみるというコンセプトに興味がわき、手に取りました。それぞれの工作に、難易度と制作にかかる時間の目安が載っています。新潟の民芸品の三角だるまを、カプセルトイのカプセルを利用して作る「怪獣だるま」は簡単そうに見えましたが、コツが必要な部分もあり、慣れていないと30分では出来上がりませんでした。
時代の先端をいく魅力的なおもちゃがあふれている今、時には大人も一緒に、素朴な伝統玩具のからくりにふれてみるのもいいのではと思いました。 (みいのさん 50代・ママ 男の子18歳、女の子13歳)
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