このまちの人たちは、みんな帽子が大好き。みんなが自慢の帽子をかぶっています。 そこで、「ぼうしのコンクール」が開かれ、誰の帽子が一番素晴らしいか決めることになりました。 広場には、次々と個性的な帽子をかぶった人がやってきます。 とんでもなくながーい帽子、帽子をたくさんかぶるための帽子(!?)、タンコブにかぶせる帽子まで! さて、いよいよ優勝者が決定しようかという、その時。 ある男があらわれて、自分の帽子が一番だと言いはります。 その男は帽子をかぶっているように見えないのだけれど・・・。 「こ、これはおどろいた!」「これにはまいったわい」 一体どんな帽子だったのでしょう?
もう、まち中の人達がへんてこりんな帽子をかぶっているのを見ているだけでワクワクしてきちゃうこの絵本。作者は『あしにょきにょき』など、何だか不思議だけど、とにかく面白い!ってお話をつくってくれる深見春夫さんです。1982年に発売となっていたこの作品が、2010年に新装版となって復刊したのです。 最後にあらわれた男の帽子をみんなで必死に探しまわる姿なんて・・・もう最高に笑っちゃいます。 読み終わったら、今度は子どもたちが考える「せかいいちの帽子」っていうのを見たくなってきますね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
今日は世界一の帽子を決める日。ユニークな帽子が集まり、ついに優勝が決定します。そこへある男があらわれて、自分の帽子が一番だと言います。さて、どんな帽子でしょう? 初版は1982年。不思議で楽しいお話が、2010年に新装丁になって復刊しました。
ぼうし好きが集まる町で開かれた、ぼうしコンクール。ながーいぼうしとか、ぼうしをたくさんかぶるためのぼうしとか、へんてこなぼうしをかぶった参加者たちがぞくぞく登場します。
私的には、洋服も傘もぼうし柄がかわいくて好きだったけれど・・・ラストは意外なオチでした。
楽しくて、そしてちょっぴり不思議な雰囲気のある絵本です。 (クッチーナママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子6歳、男の子4歳)
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