虫好きな息子のために、ある本屋さんで「お薦めの本は?」と訪ねたところ、この本を紹介してくれました。なんと日浦勇さんの本ではありませんか。日浦勇さんといえば昆虫,特に蝶の大家として有名な方でした。日浦さんが亡くなられて、早20年が過ぎようとしていますが、この様な形で日浦さんの書物にお目にかかれるとは思いませんでした。さらに絵は、ファーブル昆虫記などの絵も描かれている”たかはしきよし”さんです。この2人が造った絵本です。それだけで感動です。
内容は”お宮”で見られる昆虫を、散文詩的な文書で紹介しているものですが、虫の特徴を説明したページなどは図鑑としての利用価値も高いと思います。
タイトルの”お宮”とはチョットした森、最近では”ビオトープ(自然な状態で様々な生物が生息できる環境の最小単元)”と称する場所をイメージしているものと思われます。虫は買うものと思っている(都会?の)子供が増えているようですが、『ちょっとしたところを探せばどこにでも虫はいますよ』と言う日浦さんのメッセージが込められているような気がします。 (ジョバンニさん 40代・パパ 男の子5歳、女の子1歳)
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