月がきれいな夜です。たぬきの子は、うちへ帰るとちゅう、空にいた月が山をすべっておりてきたのを見たのです! びっくりして思わずおなかを両手でぎゅうっとつかみ、でも遠くの方で水の音がしたので、見に行ってみました。
そこには池があり、月が浮いています。それだけじゃありません。舟になったり、島になったり、泳いだり、もぐったり。月は好きなように過ごしているのです……。
子だぬきだけが知ってしまった、この秘密。作者の長さんが、みんなにそっと教えてくれます。広い景色の中、山の向こうの向こうまで続いて行く道。夜空に浮かんだり、湖に浮いたりする月。遠くに見える地平線。なんて美しくて魅惑的なのでしょう。時々思い出しては、開いてみたくなる一冊なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
巌谷小波文芸賞受賞 たぬきがひとりぽっちであるいてました。 山の上に出ていたお月さまがたぬきをみて 山の上からすべりおりてきました。そして…
お月さまがこっそり降りてきて、池の中で遊んでいるお話。
濃い青のなかに、金色のお日様が美しい!!
こっそり見ていたたぬきは、びっくりしただろうなぁ☆
読み聞かせでの子どもたちの反応は、以外にも大喜びでした。
「本当に遊んでる!!」「次は、何に変身?」「僕も見てみたい!!」
などなど・・・。
静かな夜の、お月さまの秘密、創造するのが楽しい1冊です。 (ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子6歳、女の子3歳)
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