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名作童話『ちいさいモモちゃん』の絵本版。 モモちゃんは、ママにつれられて、海へやってきました。小さい頃はこわかった波の音も、今はもう平気です。でも、夜になって急に空がくもり、嵐になって……。
モモちゃんがお母さんと一緒に海へ遊びに行きます。赤ちゃんの頃は海を怖がって泣いていたと聞かされると、もう大きくなったから平気だと得意気なモモちゃん。海とお話したりじゃんけんをして遊ぶのが夢があっていいです。海がカニ、ヒトデ、サザエを放り投げて勝負をするのがユニークです。夜から天気が悪くなり、次の日は嵐になりました。昨日までの海とは別の顔になっていて、モモちゃんは海になぜ怒ってるのか叫んで聞いています。お母さんがあわてて迎えに来て、おうちの中からずっと嵐の海を眺めていました。
自然の変化をよく理解できない子供心が純粋に伝わってきます。モモちゃんを説得させるお母さんの言葉がいいです。嵐の海を”うみじゅう しろいうさぎが はねまわっている”という表現も素晴らしいと感じました。 (ぽぽろんさん 20代・ママ 女の子4歳、男の子2歳)
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