クリスマスの夜、マリーとフリッツの家では、大きなクリスマスツリーを飾り、お客さまを招きました。ふたりはプレゼントをいただいて大喜び。
そのとき、マリーはクリスマスツリーの下におもしろいものを見つけます。硬い木でできた頭の大きな人形です。
「これはくるみわり人形だよ。」
おとうさまに教わって、ふたりはくるみを割ってみます。そのうちフリッツがらんぼうにあつかって、あごが割れてしまいました。その夜、マリーがくるみわりにリボンの包帯をしてやり、人形のベッドに寝かせ、ガラス戸棚を閉めたとたん、大きな声があちらこちらから聞こえてきました。ねずみの王さまが攻めてきたのです。迎え撃つのは、兵隊人形たちとくるみわり。ねずみたちに取り囲まれたくるみわりを見て、マリーは思わず……!
バレエの組曲として有名な物語を、堀内誠一の描く鮮やかな色彩の絵で華やかな絵本に。迫力の戦いのシーンから一転、うっとりするような景色の続くお菓子の国の美しさときたら。クリスマスの夜をいっそう盛り上げてくれる、ギフトにもぴったりな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
マリーは、ねずみたちとたたかっているくるみわり人形を助けます。バレエ組曲としても親しまれているファンタジーを絵本化。
「くるみわりにんぎょう」の絵本は他にもたくさんあるので読み比べてみると面白いですね。
主人公の女の子もマリーだったりクララだったりと違います。
こちらはマリー,堀内誠一さんの絵がとても味わいがあります。
お話の文章もそんなに長くないので,幼児期の子供はこのくらいがわかりやすくていいな〜と思いました。
幼稚園児の娘にクリスマスシーズンにでも読んであげたいです! (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子4歳)
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