わたしは にんげんかしら。 それとも あかいくまかしら。 わたしはわたし、「じぶん」に気づく幼年童話
りかちゃんは、あかちゃんのときからずっと、あかいくまさんとなかよしです。 だから、りかちゃんは、じぶんのことを、あかいくまだとおもっています。 はじめて学校にいった日、りかちゃんは、おどろきました。 「わたしはにんげんなの?」 りかちゃんは、あかいくまといっしょに、山へこたえをさがしにいきます。 そこでであった、からす、へび、くものこたえは、それはそれは、ふしぎなものでした。
表紙の絵にひかれました。
中にも可愛い絵でいっぱいです。
深く重い話をこの絵がバランスを取ってくれています。
主人公のりかちゃんの遊び相手は、あかいくまのぬいぐるみです。
りかちゃんが心から自分でいられる相手です。
だから、自分もあかいくまだと思い込んでいます。
学校に行く事になり、自分があかいくま以外の人とかかわれるのか、新しい環境への不安から、鏡にうつった自分があかいくまにしか見えません。
自分探しの旅にでますが、そこで出会った動物には、りかちゃんが自分と同じ動物に見えると言われます。
関わった相手から見ると、それぞれ違って見られるということでしょうか。
自分にはいろいろな面があるのだと知っていきます。
ちょっと難しい内容ですが、読み終わったとき自分のなかでもやもやしていたことが、少し解消されそうです。
絵が女の子向けですが、男の子にもおすすめの内容です。 (おるがんさん 40代・ママ )
|