子どもたちが大好きな迷路。夢中にさせてくれる迷路絵本もたくさんありますよね。 でも、この本「時の迷路」はちょっと違うのです。迷路で遊びながら、いろんな時代を旅することができてしまうのです。どういうことでしょう?
旅の始まりは「現代」です。私たちのよく見慣れた風景が迷路になっています。それをうまく乗り越えながら、かくし絵のクイズを解き、時の石をひろって、時をこえるトンネルがあるトビラを目指します。見開きページで楽しめる迷路は2つ。簡単に通り抜けられる迷路とむずかしい迷路です。隠し絵はひとつではありません。思わぬところに思わぬ絵、たくさんの数を見つけなければなりません。さらにクイズはじっくり絵を読み解きながら解いていきます。 そうして、やっとのことで最初の時のトンネルをこえると、次に待っていたのは・・・「恐竜時代」!
なんと1億年以上も前の世界です。ティラノザウルスが、ガリミムスの群れをおそっている!? 驚いている暇はありません。ここでも迷路やクイズ、隠し絵などたくさんの遊びが待ち受けているのです。
こんな風にして、「氷河時代」「縄文時代」「弥生時代」「古墳時代」「奈良時代」「平安時代」「鎌倉時代」「戦国時代」「江戸時代」そして最後に時間のさけめとなっている「時の回廊」まで全12画面、12の時代を旅していくのです。
作者の香川元太郎さんは、歴史考証イラストの専門家として、歴史雑誌や学習参考書などに多数の作品を描かれている方。そんな香川さんの初の絵本がこの「時の迷路」。時代ごとに風景はもちろん、建物や人物の服装や生活用品まで、歴史考証をもとにして描かれている迷路の画面。どおりで、一度見始めたら釘付けになってしまうわけです。密度が高いのです。 子どもたちは遊ぶ喜びはもちろん、この絵本を通して知識を得る喜びも感じているに違いありません。なぜならすでに大人の私が夢中だからです!!
この絵本が登場した後も、『文明の迷路』『自然遺産の迷路』『進化の迷路』などなど「迷路絵本」シリーズとして次々に続編が発売され、大人気となっています。まずは記念すべきこの一冊目を手にとってみてくださいね。 ・・・最後のページまでたどりついちゃった? まだまだ大丈夫、さらに見つけなければいけないものがたくさんあるのです。もう一度時間旅行へいってらっしゃーい!!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
さあ迷路をぬけて、いろんな時代を旅しよう。謎をとき、かくされた絵をみつけよう。きみは、時の石(トケイ石)を全部あつめて、現代にもどってこれるかな。
詳細に描かれた各時代の風景の中に、迷路がはりめぐらされています。それをうまく乗り越え、かくし絵のクイズを解きながら時代を旅するゲーム感覚の絵本です。一見開きに二つの迷路といくつかのかくし絵、そのほかにクイズもあり、何度でも繰り返し楽しめる内容になっています。
旅するのは(1)現代→(2)恐竜時代→(3)氷河時代→(4)縄文時代→(5)弥生時代→(6)古墳時代→(7)奈良時代→(8)平安時代→(9)鎌倉時代→(10)戦国時代→(11)江戸時代→(12)時間のさけめとなっている時の回廊、の全12画面です。どうしても答えがみつけられなかったときように、詳細な回答頁もつけています。
歴史考証イラストの専門家として、歴史雑誌や学習参考書などに多数の作品を提供している香川元太郎氏の初の絵本です。
書店で息子が面白い迷路があるといって持ってきたのが最初です。
迷路のわりにお値段が高めだったので悩んだのですが、書店に行くたびに息子が見ていたのでクリスマスにプレゼントしました。
腰を落ち着けてじっくり見てみると、とても面白い本だということがわかります。
ひとつのページに簡単な迷路と難しい迷路、かくし絵にクイズと4種類の遊びが用意されています。
うちの子は特にかくし絵が大好きだったのですが、これが大人でもなかなか見つけられない・・・最終的には主人も一緒になって3人であれでもない、これでもないと大騒ぎ。
本を通して、子どもとコミュニケーションがとれると主人も喜んでいました。
もちろん、全部見つけられた時の達成感はまさにスッキリ!!です。
1冊で2度も3度もおいしい本で、病院の待ち時間にもよく利用していました。 (ハミルトンさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子1歳)
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