ドールハウスをつくるハルカおばさんのところへでかけたミユ。おばさんは今「小さなぼうし屋さん」をつくっているところです。ところがおばさんは、大きなウインドーに飾る特別なぼうしがつくれないと悩んでいました。いくつもつくっては、どれもこれも気に入らないと言うのです。そこでミユは、使わなくなった小さなぼうしをもらうことにしました。そして、ぼうしに飾りをつけて、以前出会った妖精パピーにゆずってあげようと考えました。
夜、ぼうしをおばさんの庭のベンチに置いておくと、次の日には、ぼうしがすべてなくなっていました。そして、「明日、ウエディングベールにお祝いのししゅうをするので、ミユにも手伝ってほしい」というパピーからの手紙が置いてありました。
ミユは、ねこのシルバーと一緒に妖精の世界へと向かいました。そして、パピーと再び出会うことができたのです。
女の子に大人気の著者、あんびる先生がおくる心温まる幼年童話。
このお話のなかに出てくる、妖精たちが仲間の妖精の結婚をお祝いするためにしてあげる「あること」がとても素敵でした。本題とは異なってしまいますが、結婚式に呼ばれることがほとんどない昨今、「仲間の結婚をお祝いする妖精たちの気持ち」に幸せをわけてもらった気がしました。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子5歳)
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