舞台はお釈迦様が説教をしたインドの霊鷲山。 観音、弥勒、文殊、普賢の四菩薩は、いつの日か化身として地上に現れ、全ての生き物を救おうと固く約束します。 そして、四菩薩が現れたのが奈良の都。 聖武天皇と三人の僧侶として出会い、大仏を建立するのです。 僧侶の目からビームがとんだり、千手観音の化身が牛飼いの子だったり、縦横無尽の想像力。 極彩色のスペクタクルな物語が展開します。
仏画を描く知人がいるので、最近は仏画にも関心が向くようになり、
手に取りました。
東大寺大仏縁起絵巻を易しく絵本化した作品です。
インドでのお釈迦様の説法を聞くために駆けつけた四聖(普賢、弥勒、観音、文殊)の菩薩。
お釈迦様の前で、人々の救済のために再会を誓うのです。
時は下り、日本の大和の国の藤原京で、その約束は果たされます。
「生まれかわり」により、紡がれる様々なエピソードが、
やがて、東大寺での大仏建立へと向かいます。
不思議な童子の目から放たれる強い光のエピソードは、とても神秘的です。
大仏建立に当たっては、材料が足りなくなったり、いろいろな困難があったのですね。
古の縁が、大仏建立という一大プロジェクトを成し遂げたのです。
このようなエピソードが絵巻で残っているという事に驚きました。
と同時に、絵の迫力を感じました。
丁寧にかみ砕いて文章にしてくださった寮美千子さんに感謝です。 (レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子16歳)
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