「かいとう」とは、人からものを盗むどろぼうのこと。皆さんは、どろぼう、と聞いたら、どんなイメージを持ちますか?おそらくいいイメージを持つ人はいませんよね。しかし!この「かいとうドチドチ」に限っては、みんな「わたしのところにもドチドチがきてくれないかな」と思われている人気者のようなのです。そのわけは……、読んでのお楽しみ! でも肝心のドチドチの方は、盗んだものをうまく使えなくて、今はもうどろぼうをやめてしまい、その後は、魚を釣ったり、畑を耕したりしながらのんびりと暮らしていました。 それなのに、美術館で「五人のてんし」の絵の中から、天使が1人消える事件が起きると、真っ先に「かいとうドチドチ」が盗んだのでは?と疑われてしまいます。いなくなった天使はいったいどこへ行ってしまったのでしょう? このドチドチ、ぷっくりと太っていて見るからに面白そうなおじいさんです。そしてそんなドチドチを陰ながらサポートしているのが、とてもやせているおばあさんのサッサ。このゆかいな2人が活躍するお話は全部で3冊。字が大きく読みやすいので、絵本の次に読む本としておすすめのシリーズです。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
なにかをぬすむと、そのかわりにぬすまれた人のほしかったものをくつ下にいれてくれる「とりかえっこどろぼう」のドチドチ。でも、むかしは大どろぼうのドチドチも、今はふとったおじいさん。あるあきの日、町のびじゅつかんへ出かけると…!?小学校低学年から。
「かいとうドチドチ」の設定はおもしろいと思いましたが、今回のお話はあまり「怪盗のお話」という感じがしなかったのは、気のせいでしょうか。もう少し探偵というかサスペンス的な要素があったほうが良かったように感じました。そのため、☆を1つ少なくさせていただきました。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
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