第37回野間児童文芸賞受賞の『月神(げっしん)の統(す)べる森で』に続く連作長編第2弾 縄文から弥生へ。まぼろしの超古代にいどむファンタジー
縄文時代、数々のカムイ(神)がいた時代のお話。ヒメカはマユハと通じてトヨを生んだせいで神通力を失うが、神通力を持ったユツを殺そうとし、同じような力を持つシクイルケたちを邪教として糾弾する。そしてその秘密を知ったワカヒコたちを殺そうとする。しかし正しい心を持つ者はけしてへこたれず、信じ続ける。
環境破壊や、人間の業や強欲についてもつい考えてしまうようなファンタジー小説でした。非常に面白く、逃げ出したワカヒコがどうなるか、とても興味深い作品です。正義の心を持っていれば協力者に出会えて解決法も見つかるというのは教育上、良い展開かと思います。
リアルにありそうな話で、面白くてついつい読めてしまうのですが、中学生くらいからおすすめです。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
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