絵本を開くと真っ白なページに浮かぶタイトル「ふゆ」。 どんな景色が待っているのでしょう。
空では雲が遊んでいます。 くっついたり離れたり、やがて大きな雲になったかと思うと、雨。 それからふわふわとした雪になり、地面一面を覆います。 「あ、まっしろ!」 気がつくと、すっかり雪に覆われた画面も真っ白に。 そこに大きな足跡がふたつ。 だれかな? どんどん増えていく足跡。 みんなどこにいるのかな?
言葉は最小限。 ページをめくっていくだけで、その景色の移り変わりにハッとさせられてしまうこの絵本。 作者はこうのあおいさんです。 イラストレーションやテキスタイルなど、デザイナーとして世界的に活躍されているあおいさんが40年も前に描かれ、イタリアで出版されたものなのです。世界6カ国で翻訳され、今回は初めて日本語版として発売となりました。
洗練されたその美しい佇まい。デザイン性の高さに目がいきがちですが、子どもたちには関係ありません。雪景色を目の前にした瞬間に、その白い世界の中に入り込んでいってしまうはずです。そして、しんとした静けさの後に訪れるのは、思わずクスクス笑いたくなっちゃうような温かくて可愛らしい場面。 是非、子どもたちに手渡してあげてみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ある冬の日、空では雲があそんでいます。やがて雨が降り、雪になり、降り積もって大地をおおう白い雪。そこで見つけた足あとをたどると……? イタリアで出版され、40年以上愛されている絵本の初の日本語版です。世界6カ国で翻訳。
紅茶の好きな3人が集まりました。
絵本も大好き。
一人が読んでくれました。
冷たい空気・・・・
静かに静かに降り積もる雪・・・・
広がる真っ白な世界・・・
雪が繋げるどこまでも行けそうな世界・・・
あっ 足跡・・・・ だれのかな? どこまで行くのかな?
シンプルな絵と穏やかな声とを聴きながら雪の中にいる自分を感じたひと時でした。
絵本っていいねぇ!! (だってだってさん 60代・その他の方 )
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