死ぬと決まっているはずのいのち。けれども詩人は「だれもしぬことはできない」「なにもおわることはできない」と詠じている。いのちは時のながれの中で、永遠を獲得することができるのか……。
交差、融合、中和、混乱、反目、乖離、溶解、昇華、変化……巨匠2人の接近により起こった化学反応。スリリングとしか言いようのない、心を震わせる物語は、ちょっと大人向けの恍惚感に満たされている。
谷川俊太郎の詩も魅惑的で不思議な世界ですが、宇野亜喜良さんは大胆に切り崩して妖しげな空間にしてしまいました。
毒気を含んだこの絵本は挑発的でもあります。
嫌いではないけれど、二人の世界に振り回されてしまいました。 (ヒラP21さん 50代・その他の方 )
|