心の闇を描き尽くした怪異小説集 夜、ひとりで読めるかな?生き霊、死霊、蛇の精、魔王……みんな出てくるぞ。 辞書なしで、古典の名作がラクラク読める!
江戸時代は、士農工商の身分制度こそあったものの、生産力は増大し、人々も合理的な考え方を身につけ始めた時代だった。しかし、合理主義をおし進めれば進めるほど、人間にとって未知の世界に対しての探究心も強まり、現世の外にある闇の世界にひかれていくものでもある。上田秋成の『雨月物語』は、人の心の中の闇を、厳しく美しく描いた小説集である。怨霊と生者の対話を通して、人間の愛憎や執着、欲望や悔恨をあますところなく表現し、近世怪奇文学の最高峰といわれている。
名作古典文学を21世紀の少年少女たちに!読みやすいふりがな、カラーさし絵、本文中の豊富な用語解説で、日本の古典文学にはじめて出会う少年少女の理解を助ける古典文学全集の決定版です。
雨月物語は、古典の中でも、江戸時代の文学としては、多様化した文学作品の中で、怪奇文学としてそれまでの同様の文学に遅れて、あまり輝かない物語のように思えます。
多分私が古典文学に疎いせいでもあるのですが、今回「浅茅が宿」を読みたくて手にしたら、他の物語もさっと読めてしまいました。
物語の時代背景、地域色については、枠外で示されているのでイメージの手助けをしてくれました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|