おじいさんとおばあさんと、ねこのマツが住んでいるこの古いやしき。実は、ばけもの屋敷なのです。 だから真夜中になると・・・ば、びょーん! 出るわ出るわ、ばけものたち。 でも前作を読んでいる皆さんなら、このばけものたちが案外頼りになっていることはご存知ですよね。 今作では、何も知らないおじいさんとおばあさんが、 「こんなきれいな石、見たことないぞ」 と、拾ってきた石を家の床の間に飾ったところから事件は始まります。 だって、それはばけもの石。真夜中になって石から出てきたのはガマがえる。 なんと、ガマはおじいさんとおばあさんの「元気のもと」を吸い取ってしまうのです! ばけものたちやねこのマツは抵抗を試みますが、結構手強い相手のようです。 さあ、一体どうする!?
小気味よいテンポで展開する物語、ばけもの絵本なのに声に出して読むとなぜか笑っちゃう文章、そしてなんといっても味わい深くチャーミングなばけものたちの絵が魅力的なのがこのシリーズです。 ゲ、ゲロ、グワーン!どどどど、どーん! ずいーずいーずいー。 どんどん巨大化するガマと、チームワークで応戦するばけものたちとの対決シーンはなかなか壮大なスケール感。一方で縁側で平和にお茶を飲む、おじいさんとおばあさんの平和なひととき。その平和を守るために起こっている夜中の出来事のことを思うと、このシリーズから今後も目が離せなくなってしまいますよね。 あれ、裏表紙の絵に登場しているのは・・・?そう。最後まで読んだら、また最初からしっかり絵を見ながら読み直してみてね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おじいさんとおばあさんと猫のマツが住む化け物屋敷に現れたのは、なんと、妖怪のガマ! 化け物たちは、ガマに立ち向かいますが、ガマは、どどーん!と巨大な姿に……。大きなスケールで描かれる対決シーンは見応え十分です。
息子が3歳〜4歳のころ、大好きで、繰り返し読みました。
久しぶりに読み直してみたら、
とっても懐かしくなって、レビューします。
妖怪がいっぱい出てくるのに、怖さはありません。
妖怪たちが、おばあさんとおじいさんを守るために、
一致団結する姿が楽しいし、
テンポのよい文章で、何度でも読めました。
こんな妖怪たちなら家にもいてほしい。
同じ作者のガブルくんとコウモリオニも息子のお気に入りでした。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子9歳)
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