大好きなことを仕事にできたら、どんなにいいだろう。 みなさんの中にも、そんな憧れを抱いている人がきっといると思います。 私も、そんなひとりでした。 子どものころから、たくさんの物語を夢中で読んできました。いつかこんな物語を、自分でも書けるようになりたい。どうしたらそれができるようになるのかもわからないまま、手探りで道を探していたのです。 (本文「はじめに」より)
「獣の奏者」、「守り人」シリーズなど、ベストセラーを生みつづける児童文学作家・上橋菜穂子による、読書する喜びと自身の体験、そして物語を書くことについての、初めての語りおろし。
上橋先生のファンの方も、作家になりたい方も必見!のとても素敵な作品でした。
先生の小さい頃の逸話(特にウルトラマンの話は涙が出るほどかわいいです!)や、本に対する強い思い、アボリジニの研究者としての活動など、改めて上橋ワールドの土台を感じさせていただきました。
上橋先生のおばあちゃんにも会えることならぜひお会いしたいものです。そして、おばあちゃんの昔話を聞かせてもらいたいなぁと、つくづく思いました。
本書は、(たぶん)本を書きたい人へのメッセージとして描かれていますが、自分の進むべく道に迷っている人何かの夢を追いたいと思っている人への応援歌とも感じました。
分かり易い文章でまとめてあるので、中学生くらいのお子さんからでも十分読めるし、楽しめると思います。
超・おススメの作品です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳)
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