童話館出版ではおなじみ「ビロードうさぎ」の絵を描いた作家の作品です。「かしこいビル」という題名でペンギン社からも出版されています。 ドーバーのまちにすむ、おばさんから家に遊びにきませんかとお誘いの手紙が届きます。 大喜びのメリーは、お気に入りの物をりょこうカバンに詰め込み準備を始めますが、なんと一番大切なビル・ディビスを詰め忘れてしまいます。 おりこうなビル・ディビスの取った行動にワクワクドキドキします。
ビックリするくらいレトロな絵と、手書きの文字で、普通に本屋さんにあっても手にとらないかも…とまで思いましたが。
三歳息子は「アンマリ、オモシロクナイネー」なんて言いながら、何度も読んでと持ってきます。
ちなみに絵が暗いので、薄暗いところだと見にくいかもしれませんが、簡潔な文章に比べて、絵の方が雄弁です。人形の泣きっぷりも、最後の花束も、絵のなんて面白いこと!読んでる間は全然気付かず、まさに絵本は読んでもらうものだと実感しました。
違う出版社から訳者が違う「かしこいビル」が出てるようですが、そっちと違って解説などは一切ありません。
(ゆいよっしーさん 30代・ママ 男の子3歳)
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