
こうちゃんのばあちゃん、最近ちょっと愚痴っぽい。
「年をとったから早く走れない、よく眠れない、何を食べてもおいしくない・・・」
ところがばあちゃん、死んだじいちゃんが残した動物の歯を、自分の入れ歯と間違えて入れたら、スーパーばあちゃんに大変身!! ガオーと走り出してシマウマにかぶりついたり、クジラに食いついたり、豪快にグーグー寝たり、東京スカイツリーの上でコンサートをしたり・・・。
とっても楽しそうだけど、やっぱり一番よいものはもともと生えた自分の歯。孫のこうちゃんにも「歯を大切にするように」と言うやさしいばあちゃんなのでした。
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「歯は大切だよ!」というテーマですが、おばあちゃんの入れ歯を題材にしています。
歯があればお肉やお魚もおいしく食べられるし、歌も歌える。
泳げるし、よく眠れるし・・・ と、一見普通に思えることも、歯がなくなると思うようには気分が乗らなかったりするのだなぁと実感させられました。
子供が読む本としては、おばあちゃんの入れ歯の「歯」が、おばあちゃんのじゃないから、ちょっと違う行動をしてる!ように見えますが、そこがお話を面白くしていました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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