“ガンジャランコンチャラン“とおしろの庭でにぎやかにフライパンを鳴らしているのは、 「ぼくは王さま」シリーズでおなじみの王さま。 「さあ、いらっしゃい。おいしいよ!」「おまけにただだよ!」 なにやらレストランをはじめたようです。大丈夫かな?
声につられてやってきたのは、だいじん、べんきょうの先生、おそうじのおばさん。さてどんなお料理が出てくるかと思ったら、ビフテキはまっくろこげ、おさかなのムニエルはなまやけ、スパゲッティは固くてぽきぽき…。みんなからこれではたべられないと言われて、「たべろっ。もんくをいうな!」なんて、おこってしまった王さま。とうとうおしろの人たちはだれもこなくなってしまいましたよ。そこにあらわれたのは、ちょっと気の強そうなうさぎ。注文は「赤いばらの花びらのサラダ」。さらに変なお客がやってきては、へんてこな注文をなげかけてきて…。
1956年に発売されて以来、子どもから大人までみんなに愛されている寺村輝夫さんの「ぼくは王さま」シリーズ。そのさし絵を長年描きつづけてこられた和歌山静子さんが、原作をもとに幼児から読める本格絵本として構成し作られたのが「新王さまえほん」シリーズ。第3弾となる今回は、コックさんになってみたい、という子どもたちの思いをうまく代弁してくれるような楽しいお話です。お話の楽しい展開はもちろんのこと、和歌山静子さんの描く、くるくる変わる王さまの表情や、こんなうさぎ見たことないかも?というぐらい、こわいうさぎの登場に注目して下さいね。また「へびカツ」!が出てくるところも大きなみどころですので、お楽しみに。ぜひ親子で一緒に王さまワールドを楽しんでみてくださいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
王さまが、お城の庭でレストランをはじめました。おきゃくは、大臣におそうじのおばさん……と思いきや、ウサギやカエルなど、変な客がやってきてヘンテコな注文をはじめます……王さまシェフはこ注文にたえられるでしょうか?コックさんになって、さっそうと料理の腕前を披露したい──子どものそんな思いを王さまが代弁してくれます。王さまがおしろの庭でふしぎなぼうけんをします。
わたしも小学生のころに読みました。
なんてなつかしいんだろうと手に取りました。
小学二年生の息子にぴったりです。
いかにも王さまといったわがままなキャラクターなのですが
小心なところもありなんとも憎めずかわいらしいのです。
そんな王さまのレストランで出すものは生にえばかりでしたが
うさぎやちょうやかえるたちのおかげで
じゅんじょよくお料理を作ることができるようになって
おいしく作れるようになります。
おどおどしながらも頑張る王さまをやっぱり応援してしまいました。
親子で読める懐かしい本です。 (らずもねさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
|