かこさとしさんの七色のおはなしえほんシリーズの中の一冊。「おもきいえほん」です。おもきい?と最初は私もなんのことだろうと思いました。でも、解説を読んでなるほどと思いました。七色とあるように、白・赤・黒・青・茶・藤・黄のうち、一色を基調にした絵本とのこと。
つまり、おもきいとは、黄色ということ。おもは、おもしろ(白)いの「おも」ということです。
かこさとしさんは、子供達のために沢山の絵本を描かれていて、尊敬する先生の一人です。
さて、前置きが長くなりました。
この絵本の内容ですが、たぬきのポンコさんと、きつねのコンタくんが、それぞれ親からプレゼントを貰います。
ふたりは、とっても喜びますが、お互いのプレゼントを見せ合いっこすると、相手の物がほしくなります。
家に帰って、おねだりしたり、わがままいったりしますが、買ってもらえません。
そこで、とった二人の行動とは・・・
今は子供がねだれば、何でも手に入る時代です。
少々のわがままだったら、聞いてしまいますよね。
でも、ほしがっていたものが手にはいると、それで満足して、また、次の新しいものがほしくなって、ねだる。
そして、親は買い与える。
親は、たまったもんじゃない。
でも、このお話を読んで思ったのです。
ポンコさんもコンタくんも、「物」がほしかったんじゃない。だって、ほしかったものは、買ってもらえなかったけど、満足しているもの。
何が?
たぶん、心が満足したら、物がなくても豊かに生活できるということではないでしょうか。
お話自体は、面白く楽しく読めると思いますので、親子一緒に楽しんでください。 (多夢さん 40代・ママ 女の子5歳)
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