「くるりん！ダンゴム カブトムとのたたかい」 みんなの声

メカっぽくなった昆虫たちのお話。
ミミズやダンゴムシ、クマムシやササラダニなど土の中の分解者たちがメインになっています。
それぞれの昆虫の特徴をおさえながら、土の中の食物連鎖を感じ取れたのが個人的におもしろかったです。

虫や土の中の生き物たちが、キャラクターのように描かれていて親しみがわきます。
ダンゴムっていう名前も面白いのですが、作者さんがガンダム大好きと書いてあって、納得いきました。
強いカブトムと闘うことになったダンゴムが、修行をしたり、他の土の仲間たちと一緒に作戦を練ったりする場面は、いろんなアイデアがでてきて楽しめます。カブトムをこらしめたダンゴムたちでしたが、カブトムにも事情があることが分かり、これからはみんなで協力して土を作ることになり、仲直りできてよかったです。
お話をとおして、森や林の土ができるまでの過程が分かり、自然に興味が持てるようになる内容のお話で、すごくよかったです。

コマ割りが多く、セリフも吹き出しの中に書かれているので
絵本と言うよりは、コミックのような印象です。

個性的なキャラクターたちは、小学生くらいの男の子が好みそうです。
好みは分かれるかもしれませんが、とても楽しく明るい印象の絵本です。

お話自体も読みやすく、
1人で文字を読めるようになった年齢のお子さんに、ちょうど良いと思います。

虫が大好きな息子たちにはもってこいの
ストーリーでした。
私たちがわからない草むらでこんなドラマが展開されていたとしたら・・・と
想像するだけで興奮しました。
カブトムシとの戦いに備えて準備する様子に
何とも愛らしく感じました。
毎日毎日公園でしゃがみこんで虫を見ている息子には
想定外の面白さだったようです。
少しロボットっぽくなっているのがさらに子供うけがいいようです。
新感覚な絵本です。