おんなのこが、野原でなくしてしまった、あたらしいみどりのふえ。
一生懸命探し、ふえを見つけることができるのですが、その時はすでに きつねが新しい持ち主になっています。
あたらしいみどりのふえ。
きつねがとっても大事そうに嬉しそうに使っているのをみて、おんなのこは自分の物だとは告げずに、きつねに返します。
あまりの嬉しそうな様子に、言いだしにくかったのもあると思いますが、
「自分には、古いふえがある。こんなに大事に嬉しそうに使ってくれるなら、その方がいい。」
おんなのこは、とても清々しい表情でした。
きつねも、おんなのこも、新旧2本のふえも、みんなうれしい。
相手を思いやるこころ、森のどうぶつ達とのふれ合い、とっても素敵なお話でした。